脳トレで頭をよくしよう!
頭を良くする脳トレ
脳を良くする秘訣
■とにかく快感が脳を発達させる■
脳の中に、複側被蓋野という領域がある。この領域が刺激を受けると、ドーパミンという脳の働きを活発にする物質が出る。複側被蓋野は脳の様々な部分とつながっているため、この複側被蓋野を刺激すれば、脳は良くなるのだ。
複側被蓋野を働かせるにはどうすればいいかというと、「快感を起こさせる刺激は全部いい」ということがサルを使った実験で分かっている。
脳の発達には、とにかく快感が重要だ。全ての生活において、快感を伴う行動が脳を刺激する。単純に美味しいものを食べたり、お金を稼いだり、ゲームをしたり、褒められたり、そういったことでも脳は発達する。逆に、ずっと家で本を読んでいたり、嫌いな仕事をいやいやしたりすることは逆に脳には良くない。テレビゲームに関しても、「ゲームで脳が悪くなるかも」という不安や罪悪感がストレスにつながらなければ、脳を発達させるのに役立つのだ。
■脳をよくする一日の習慣■
●食事
食事は、毎日三食美味しいものを食べることが基本。貧乏な人のほうが早いうちから認知症になりやすいというアメリカの統計があるが、これは金持ちのほうがいつも食べているからかもしれない。
さらに言えば、自分で料理をする事も脳にはとてもいい。ワーキングメモリー(短期の記憶)を多彩に使う上に、達成感による快感をともなうからである。
●通学、通勤
電車の中では、「昨日は何をしたか」「今日は何をすべきか」を思い出すと
よい。それと、何にもつかまらずに片足立ちするのもよい。もしできれば目をつぶって片足立ちするのもよい。片足立ちをすると、脊髄の反射神経、内耳にある迷路という器官の反射調節機能が良くなる。神経内科のテストでは、目をつぶって三秒以上片足立ちができれば、その人の脳は正常に働いていると診断されるという。
●仕事、勉強
仕事や勉強においても、「こう考えたら楽しくなるな、達成感があるな」という創意工夫をしながら、できるだけおもしろいと自分で思えるようにこなすのがよい。職種によっては使う脳の部分が違うため、休み時間などには自分の職種とは違う種類のことをするとよい。体を良く動かす営業系のしごとなら、勉強や暗記などを、机に座っていることのおおいプログラマー系などの仕事をしているひとなら、休み時間は他の人とコミュニケーションをとったり、運動をするのが大事である。
■頭をよくする食べ物、薬は存在する■
●大豆とアセチルコリン
脳科学の分野では、脳に良い食べ物に関する研究はほとんど無いため、食べ物と脳の関係については脳科学者としてはなんともいえない。しかし例外的にひとつだけ、科学的にはっきりしている「脳に良い食べ物」がある。
それは大豆。大豆の油に含まれる「大豆レシチン」を摂ると、記憶力を高める「アセチルコリン」という物質が、脳内で活発に合成されるということが分かっている。大豆レシチンは納豆や豆腐、一部チョコレートなどに含まれている。
●アルツハイマー用の薬「アリセプト」
記憶に障害をもつ患者やアルツハイマー病の人の脳には、アセチルコリンが非常に少ない。そこで1983年に開発された薬が、エーザイの「アリセプト」という薬。アリセプトは脳内のアセチルコリンが長く働くようにする効き目がある。この薬を一ヶ月飲み続けた軽い痴呆症気味のひとが、認知症の進み具合を調べるテスト(30点満点で22点以下で認知症の可能性あり)で5点ほどよくなったという。他にも、パイロットのフライトシュミレーターの成績がよくなったり、陳述記憶(言葉で説明できる記憶)が向上したという例がある。つまり、「アセリプト」は頭を一定期間よくする薬なのだ。
ただし、日本ではアルツハイマー病の診断と処方箋がなければ、この薬を手に入れる事はできない。
■見ることで運動は上手くなる■
●ミラー・ニューロン・システム
直訳すると、鏡・神経細胞系。
運動をしている人を「見る」という行為が運動を司る運動前野に働きかけ、運動が出来るようになるという場合があるという。
例えば、サルがりんごを食べるとき、りんごを持った手を口に持っていくと、運動前野の特定部位の神経細胞が働く。次に、同じサルに、他のサルがりんごを手にとって食べているところを見せる。するとなんと、自分がりんごを手にとって食べているときと同じ部位の神経細胞が働くのだ。そうした効果を生み出しているのが、ミラー・ニューロンと呼ばれる神経細胞である。要する、ミラー・ニューロンシステムとは、見ているだけで運動がやりやすくなるシステムなのだ。これはイメージ・トレーニングの有効性の科学的な裏づけになる。
古武道家の甲野善紀氏によると、昔の剣術道場では、剣術をすぐには練習させずに、2,3年は雑巾ふきばかりをさせていたという。その過程で、「早く剣の練習がしたいなあ」と思わせ、憧れを込めたまなざしで練習風景を見続けさせるのだ。そうしてよく見させておいてから、剣術の稽古を始めると、いきなり結構上手く出来てしまう。それで自分に自信が持てるという。これも、ミラー・ニューロン・システムの恩恵なのだ。